
こんにちは、友馬です。
前回は、フラットデザインの肝であるマイナスのアプローチについて、また今後それが加速するとどんなデザインになるかを書かせていただきました。
今回はマイナスのアプローチとは逆にあたるプラスのアプローチについて考察してみます。
※あくまで個人的な見解ですので、あしからず。
インデックスは以下の通り。
・プラスアプローチとは
前回、マイナスのアプローチを美術史の歴史と比較して今後の展開を考えましたが、マイナスとは逆方向の、プラスのアプローチも美術史には存在します。
代表的な物だと、スーパーリアリズムやハイパーリアリズム、1部のポップアートや現代美術に見られます。
「よりリアルに、より装飾的に」と言わんばかりのこれらの作品は見る者を一瞬で虜にしてしまうような強烈なメッセージが込められています。
・昨今に見られるプラスのアプローチ
フラットデザインの出現後も、実は結構プラスのアプローチは出てきています。
例えば、ロングシャドウデザイン。
ドロップシャドウを使わない変わりに、影に見える形でシェイプを追加する手法。
ロングシャドウデザインはフラットデザインではないの?と聞かれると微妙なラインですが、個人的にはフラットデザインを文脈とした新しいアプローチだと考えています。
その他にも大きな画像をバックグラウンドに使用する事で強烈なメッセージを込める手法等も出てきていますね。
Webデザインにおいて、プラスのアプローチのはフラットデザインが出てくる前のスキューモフィズムが流行した頃が全盛期の様に思えます。
しかしながら、Webという媒体が常にユーザーにとっての使いやすさを追求される限り、プラスのアプローチをデザイナーは自身のオプションとして用意しておきたいところです。
今回は、前回のマイナスアプローチとは逆のプラスアプローチに着いて書かせていただきました。
次回はそれらとは別の軸で進歩を遂げてきたデザイン手法に着いて書いて行こうと思います。
お付き合いいただき、ありがとうございました。